2021/11/2（火）夜9時54分放送「＃262 着付け・水引で伝統文化継承」

藤枝市で着付け教室講師をしている戸塚きくゑさん（86歳）。

戸塚さん「40代頃、着物と出会いました。現在は講座生と昔の着物をいかしながら伝統を守りながら、楽しくよぼよぼしながらですけれどもやっております。」
月に6回ほど、着付けの指導を行う戸塚さん。

さらに、日本人としての伝統マナーを若い世代へ伝えるべく、地元中学生にも講習を行います。そしてそこには、着物ではなく、ある物を使い自身の思いを伝える戸塚さんがいました。
それは日本の伝統工芸「水引細工」。

ひとつひとつ、心を込めて結ぶ水引を通し、日本人が忘れかけている作法を伝授していきます。

80代になり、立っての指導が難しいという戸塚さん。しかし「歩く時は押し車で歩きますので、古い人とお付き合いするよりも、若い人とお付き合いした方がパワーはいただけるんですよ。」と前向きな姿勢を忘れません。

そして、そのパワーはさらに戸塚さんを震い立たせます。
藤枝へ来た留学生、さらに外国人観光客に、着付け体験を開催。強い思いは、世界へと伝わっていきます。
「伝統というのは水引も伝統です、着付けも着物も伝統です、そういったものを私がいなくても生徒たちに是非続けて欲しいと思います。」