放送内容
2020/11/3(火)夜10時54分放送「#215~静岡クラウンメロン~」
果物の王様、メロン。その中でも最高の名を冠せられているのが、静岡クラウンメロン。静岡でのメロン栽培の歴史は古くおよそ100年。独特な栽培方法と長い伝統によって培われた技術で、国内でも高い品質のメロンとして知られている。
そんなメロン栽培を始めて3年目というのが佐藤純さん。
「外観と内容ともに素晴らしいメロンを採るために頑張ってはいるんですけど、なかなか思うようにいかない状態ですね。」
祖父の代から続くメロン栽培の後を継いだ佐藤さん、改めてその受け継いでいくこと難しさを感じたという。
「メロンとは種から収穫するまで100日。人間でいうと一日が一年になるんです。1年間何もお世話しないってわけにはいかないので、休みが取れないというところで忙しいという事と。データというのがあまり無くて、肥料の置き方だったり、水のかけ方とか色んな人に聞いたりするんですけど、経験と勘といいますか、私まだその感覚がつかめていない状態ですね。」
現在この地域でクラウンメロンを栽培しているのがおよそ240世帯。その中で佐藤さんのような、若い後継ぎが決まっているのは一割以下だという。
「収益もそうですし、やはり大変というところで、メロン農家がどんどん衰退している状態にあります。」
佐藤さんは、青年部の部長として、メロン栽培の情報交換を行ったり、クラウンメロンを盛り上げる様々な活動を行っている。
「メロンの魅力をみんなにお伝えして少しでも跡継ぎ、新規参入できるような環境づくりを目指しております。」
100年続くメロン栽培の伝統を未来へ。