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放送内容

2018/2/20(火)夜10時54分放送「#88~富士山御殿場かやの里企業組合~」

『富士山御殿場かやの里企業組合』

富士山のすその、御殿場市で12月から2か月間行われているのが『かや刈り』。東富士演習場のかや場は、広さと品質に恵まれ日本一の出荷量を誇る。

富士山御殿場かやの里企業組合の組合長、長田勇二さんは「1600年ぐらいから地元の住民がかや刈りをして、歴史のある場所になっています。富士山のすそので採れるので『ふじがや』と言いまして、背丈が長く茎も太く立派なかやが採れています。」

ふじがやは、世界文化遺産・白川郷をはじめ、全国の文化財に使用されている。刈り取り作業は、ほとんどが手作業。生産者の高齢化により生産量が減少し、需要に応じられない状況が続いていた。

2012年、後継者の育成と伝統技術継承のために組合を設立。新たに組合員を募り、刈り取り技術の講習会などを開催。かやの葺き替え作業には、地元の小学生も参加、社会学習の場にもなっている。また、断熱材にもかやを活用、福島県いわき市の仮設住宅には実際に、かやの断熱材が使われている。

「御殿場のかやをやはり後世に残すべく、伝統の継承と、かやを使って未来に繋がる新たな挑戦をしていきたいと思っています。」