2021/08/17（火）夜9時54分放送「#251 ママバトン」

掛川市で3人の子供を育てている杉山有希子さん。

8年前、公園でママ友同士で話している時「2人目が欲しいけど、いろいろと物が必要だし経済的に無理かも」という言葉を聞いて「だったら、いらなくなった物と必要な物が交換できるシステムを作ってみよう」と物々交換会「ママバトン」を始める。

子供服やおもちゃ、食器や本など子育てで不要になった物を預かり、他のママが持ち込んだ物と交換するというもの。

育児世代のママを支援することを目的に、自宅の一室で始まったイベントは、どんなものでも交換できる、だれでも参加できることから口コミやSNSで話題となり、今ではイベント会場の催事場や公民館などで開いている。

利用者は1日800人を超えるほどになった。参加費は200円、持ち込む物がなくても100円でどんなものでも購入できる。ほしい物が手に入る喜びと共に、自分の不要になった物が必要な物として誰かの手に渡る喜びが生まれる。そこで友達ができたり、子育ての相談の場が生まれたりする。

「物と物の交換を通して、気持ちの交換にもつながる。それが嬉しい。」と語る杉山さん。

2020年にはママバトンの会社を設立、現在は島田や伊豆にもママバトンの場を設けている。将来は地元周辺だけではなく、「ママバトン」というシステムを全国に広めたいと考えている。