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放送内容

2021/3/9(火)夜9時54分放送「#231~蒲原を新たな交流拠点に「燕之宿」~」

東海道五十三次、十五番目の宿場町「蒲原」。築160年を超える、国登録有形文化財「志田邸」の別館を改装した、バックパッカー向けの宿泊施設「燕之宿」。

「燕之宿」を経営するのは、長崎県・壱峻島出身の大澤康正さん。10年ほど前に、静岡市にやってきた。

「静岡市の街に住んでいたんですけれど、散歩が出来る所どこかなみたいな感じで、電車に乗って、ちょっと降りて見るか…。その道すがら日なたぼっこしているおじいちゃんとかおばあちゃんが、「どこから来たの?」って声かけて頂いて、すごく印象に残っている。」

初めて訪れた蒲原の人の温かさに触れ、大澤さんは、転職を経て移住を決意。人生の転機となった。

「住んでみて分かるのは、良い意味でも悪い意味でも、ある程度お節介。ちょっとした地域の清掃も「行くよ!」みたいな感じで、声をかけてくださったり、子どもたちの面倒も近所のおばあちゃんが積極的に見てくれて、本当にありがたい。」

蒲原に移住して5年。大澤さんは、宿泊施設をオープンした。そこには、ある理由が。

「引っ越して分かるのは、沢山の人から「何でこんなところに来たの」って言われました。原因って何だろうってなった時に、町自体が、もっと色々な人から評価されるといいなと思いました。」

更に、宿に隣接する築200年の旧しょうゆ醸造蔵も借り受け改装。ワークショップを計画するほか、各種イベントも予定されている。

「宿を通して、色々な方に蒲原に来てほしいんですけれど、ただ観光だけじゃなくて、地域の人と触れ合っていただくことで、旅の記憶が「人と触れ合った記憶」になってほしいなと思います。」

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