放送内容
2017/9/5(火)夜10時54分放送「#67~有東木の盆踊り~」
『有東木(うとうぎ)の盆踊り』
静岡市街地から北へおよそ30キロの場所にある有東木(うとうぎ)。わさび栽培発祥の地として全国的に知られている。
その集落の真ん中に位置する東雲寺(とううんじ)では、毎年8月のお盆に伝統的な盆踊りが行われる。保存会の方は、
「鎌倉時代の原型を残すとか、江戸時代の小唄に曲をつけて今日まで来ているという説もあります。400年から500年の時を経ているのではないでしょうか。先祖供養なんです。」という。
何百年も受け継がれてきた『有東木の盆踊り』は、国の重要無形民俗文化財に指定されていて、他にはない流儀がある。
「歌いながら踊る、これがひとつ。男踊りと女踊りが完全に分かれている。」
男踊りが10演目、女踊りが15演目。歌の内容は、恋や豊作を願うものだが、歌が難しく、若い人はよそからくるのでなかなかとっつきにくいと
いう。
「歌から踊りから全部できるというのは、数名ですね。残念ながら高齢化ということで、体的にも踊りができない状態に…。」
しかし、この長い伝統を絶やすわけにはいかない。彼らのNEXTは…。
「それは繋いでいきたい。お帰りになるご先祖様が、その辺で迷うようでは困りますから。これからは若い人にもどんどん参加してもらって、有東木の盆踊りをもっともっと盛り上げていきたいと思います。」