2025/8/19（火）夜9時54分放送「#446 静岡市・地元で受け継がれる！復活の“みかん踊り”」

静岡市清水区にある辻生涯学習交流館。そこでは月に一度「みかん踊り」の練習が行われている。

集まっているのは静岡市レクリェーション協会 清水民踊部のメンバーたち。指導しているのは部長の柴田敏夫さん。

「みかん踊り」は約75年前に、清水のミカンを多くの人に知ってもらおうと宣伝のために農業協同組合によって作られた。当時は多くの人が踊っていたが、時代の流れと、旧静岡市との合併などで、その姿は減少してしまった。10年前、柴田さんは「地元の踊りを絶やすのはもったいない」と、レクリェーション協会のメンバーに声をかけ、みかん踊りの指導を始めた。

「なんとかして続けていきたい。それが僕たちの役目です」と、柴田さんが指導を続けながら、踊る人たちも徐々に増えてきている。　その尽力の甲斐もあって、今年6月には日本フォークダンス連盟による、地域の民踊を全国に広める講習曲として「みかん踊り」が選ばれた。

柴田さんは「いつか清水のみんなで踊って、みかんを食べてもらいながら多くの人に見てもらいたい」と思いを馳せる。