2022/10/11（火）夜10時54分放送「＃309 島田市・鹿角を有効活用」

島田市川根町家山。自宅で鹿の角を加工しているのはクリエーターの諸田修一郎さん。

諸田さんは地元で会社員として働いている中、自分で製作したものを商品として販売したいと考えていた。材料は何がいいのか。そんな中、知人の紹介で出会ったのが川根本町に住む罠猟師の殿岡邦吉さん。

畑を荒らす獣害として殿岡さんが捕獲した鹿はそのほとんどが廃棄されている。「命を無駄にしない…こいつらも命だもんで」という殿岡さんの言葉が胸に刺さり、諸田さんは殿岡さんから鹿の角を譲り受け、加工した商品を作り始めた。

レターオープナー、キャンプの火おこしで使うファイヤースターター、耳飾りなど。去年から販売も始めた。鹿の角は形が一定ではなく、硬くて加工しづらい。しかし師岡さんは捕った命を無駄にはしたくないという思いから鹿の角を使い続けている。

販売先は地元の道の駅やカフェレストラン。今では多くの人の目に留まり、販売数も増えている。諸田さんは鹿の角も皮も肉も無駄にはしたくないと考え、将来はジビエ料理も始めようと、地元の仲間たちと鹿肉のソーセージ工場の計画を進めている。

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