放送内容
2020/9/1(火)夜9時54分放送「#207~静岡挽物~」
静岡の伝統工芸品、静岡挽物。今では、数少なくなった若き匠の挑戦。
百瀬聡文さん「なくてはならない存在だと思っているんです。挽物ってのが。」
木材をろくろなどで挽く、挽物。
「円くする道具っていうか、刃物があるんですけど、そういったものを自分で一から鍛冶屋で鋼とかハイスとかをこう叩いて作るんですよね。何でも一からやるってところがすごく、興味深くて、魅力的でしたね。」
真摯に挽物に向き合う中で、昨年、異色のコラボを果たした。世界的ファッションブランド「アンリアレイジ」の森永氏とのコラボで、木製のチャックを配したライダースジャケットを発表。
「開閉できるチャックっていうのをやろうってなってから、そこは決まってたんですけど、デザイン案が全然でてこなくて、出てきたのが、一か月前だったんですよね。もう死にもの狂いでしたね。」
仕事が評価され、その後のパリコレクションにも関わることになった。それは、これまでの挽物の枠を超えるプロダクトだった。そして、今取り組んでいるのが…
「大きいもののインパクトっていうのが、すごくあったんで、そういうものは挑戦してみたいなって思ってたんで。」
経験したことのないサイズ感に最初は怖さがあったが、今は、手ごたえを感じている。
「挽物で表現できる、表現するしかないと、思ってるんで、なくてはならない存在だと思ってるんですね。挽物を通じて幸せと感動を皆さまにお伝えしたいってのが、一つの自分の芯にあるんで、それがあれば、いろんなジャンルに挑戦していきたいってのがあります。」