2020/8/11（火）夜9時54分放送「#204～コーデュロイハウス～」

古くから織物業がさかんな磐田市・福田地区。特に、独特の光沢が美しい「別珍」と多様な畝を持つ「コーデュロイ」の生産は国内唯一の産地として名高い。

しかし近年ある問題に直面している。磐田市のコーデュロイハウスは、別珍・コーデュロイをはじめ、福田地区で織られた生地や手作り品を販売、地元産織物の「発信の場」。手芸をやる女性をに喜ばれている。中でも、麻織物の「リネン」は色や柄のバリエーションが豊富で人気。

リネンを生産している丸三織物・加藤寿佳さん「昔はあちらこちらで織機の音が聞こえる織物産地でしたが、いまでは機屋さんがめっきり減ってしまいまして、大幅に生産量が減ってしまいました。」

ピーク時には1600軒以上あった福田地区の織物業者は58軒にまで減少、高齢化の問題も深刻だ。

「メインは業者さん向けに生地を作っているんですが、最近では手芸をやる方たちをターゲットに少量リネンの生産をし、その生地でストールやタオルなどオリジナル商品を提供させてもらっています。こういった布を織ることで、地域が盛り上がっていければという思いがあります。」

現在はコーデュロイハウスを中心に織物業者が団結、さまざまなイベントに出店。秋には、ファッションショーも開催の予定だ。

「生地を織る気持ちは昔と変わらず、昔以上だと思っていますので、これからは少量生産であっても、こだわったモノや今時代にあったものを作っていきたいです。」

天龍社織物工業協同組合：http://www.siz-sba.or.jp/tenryu/index.htm
丸三織物：https://marusan-orimono.jimdofree.com/