放送内容
2019/12/17(火)夜10時54分放送「#176~モダン神棚~」
丸みを帯びたフォルム、スタイリッシュなデザイン。一見オシャレなインテリアにも見える「モダン神棚」。
手掛けるのは吉田町の静岡木工。「モダン神棚」を世に送り出したのは、3代目の杉本かづ行さん。
「5、6年ほど前からなんですけど、お客様の声からですね。家の雰囲気に合わないので、違うものないですか?という声。(神棚が)今の住宅環境の変化に、対応していないと気づきまして『モダン神棚』の開発にとりかかりました。」
かづ行さんは22歳の時、静岡木工に入社。結婚を機に婿養子となり後継者の道へ。当時は様々な木工製品を販売していた静岡木工。かづ行さんは、責任者として中国でも事業を展開。しかし…
「納得いくものができずにですね、神棚も中国製、お客様が離れていった。それが一番の中国での失敗。」
その後、社長に就任したかづ行さんは経営難が続く中、あることを決意。
「日本の神様を日本の神棚で祀る。原点に。神棚一本で行こうと。神棚専門会社に。反対があっても、もう止められなかったというか、止まらなかったです。」
決意は人々のニーズにマッチ。グッドデザイン賞など数々の賞も受賞。店舗も拡大し、ことし東京にも進出。2013年からは「伝(でん)」というイベントも主催し、地域を盛り上げるかづ行さん。
「感謝と祈り、日本の心、この文化を静岡から全国へ発信していきたいと思っております。」