放送内容
2019/7/16(火)夜9時54分放送「#154~地元木材で森と人を結ぶ~」
浜松市、佐鳴湖畔に佇む「キシル」。緑に囲まれた気持ちのいい空間に並ぶのは、木のぬくもりを感じる学習机。
キシル社長・渥美慎太郎さん「ここにある学習机は、浜松の天竜の木を使っています。浜松の木はすばらしい力を持っていると思っていて、すごくいい家具に生まれ変わることができる素材なんです。」
創業当時、家具に適した木材を探すため日本全国の山を視察して回った。
「それぞれ特色が地方によってあるんですが、その中で一番、植林の文化として歴史が深いのが、浜松だってことに気づいたり、わかったりとか。それだけ沢山の木があって、すばらしい素材が山ほどあるのに、これを使わない手はないと思いました。」
天竜の木を仕入れ最初に作ったのが、学習机だった。
「子供たちにこの木のよさを知ってもらえるのが、逆に子供たちだからこそこの良さがすぐわかるんじゃないかと思って。匂いとか肌触りとか含めて浜松の木っていいなって感じてもらいたいと思います。」
さらに、浜松の木を身近に感じてもらおうと、ワークショップを開催したり、地元の保育園や幼稚園にヒノキで作ったカスタネットを寄贈する取り組みも。森と人をつなぐさらなる展開として、「FSC認証材」を供給するサービスを今年1月から開始。
「浜松の山は、FSCの認証をうけた面積としては、日本で1位、2位を争う、すばらしい地域なんですが、そのすばらしい材料を、もっと地元の工務店とか建築会社の方に使っていただければ、浜松の木が広がる起爆剤になると思ってつくりました。」
渥美さんが考える浜松の木の未来。「浜松の木が世界に愛されて使われるようにメイドフロム浜松ということで、世界の人たちに広めていきたいと思っています。」