放送内容
2019/7/9(火)夜10時54分放送「#153~茶文字の里東山~」
掛川市東山地区で茶業を営む田中鉄男さん。
「昔から茶草を刈って、それを畑に入れて、土づくりをしながらお茶を作っています。」
東山地区は、世界農業遺産に選ばれた茶草場農法が盛んな地域。この農法は、里山の生物多様性が維持でき、絶滅危惧種植物の自生にもつながっている。
「あれは茶文字なんですね。昭和7年に、地区の人が村をあげて作った。昔からまとまりのある地域性がありますね。」
地域を盛り上げようという意思は現在にも受け継がれている。平成に入り、田中さんを含めた地元有志が「東山地域塾」という任意団体の地域活性化活動に参加。粟ヶ岳の入口に建設した「東山いっぷく処」は、ハイカーの憩いの場になっている。
「登山者の皆さんにも休んで頂いて、認知度も上がってきて、活動を広げたいという思いでいました。」
そこで、東山の住民が出資する会社を作り、更なる地域活性化を目指した。今年5月にオープンした「茶草場テラス」は、眼下に広がる景色を見ながら東山のお茶を楽しむことができる休憩所だ。
「茶草場テラスの管理運営を我々が任されています」。
ここで働く皆さんは、田中さんの会社の従業員で全員が地元の方。
「ここへ来るお客さんが、気持ちよく来られるために、道の掃除なり草刈りなりそんなことをしています。」
田中さん達が目指すNEXTとは「お茶を栽培することを体験していただいて、お茶の仕事をしたいとか、この地域へ住みたいとか、そういう方が一人でも増えてくれれば、すごく地域が活性化すると思います。」