放送内容
2019/5/28(火)夜9時54分放送「#148~手打ち蕎麦 たがた~」
静岡市葵区常磐町に店を構える「手打ち蕎麦 たがた」。「静岡在来十割そば」が味わえるとそば通からも人気のお店だ。
店主の田形さんは、趣味の「蕎麦打ち」が高じてサラリーマンから、おそば屋になった経歴を持つ。
「初めて作った蕎麦が、ものすごく、打っている時香りがして、もう大好きになっちゃって。それから、蕎麦屋さんにハマっちゃってそば屋めぐり、畑めぐり、最後はそば屋になりたくてそば屋になっちゃいましたね。」
「全国のおいしいそば畑を食べ歩いていまして、特別、静岡の在来種を挽いて食べた時にうわぁ~と思いましたね。最高ですね。」
今や、日本のそばのおよそ8割が外国産、少量の国内産も、改良種がほとんど。在来種は、まさに絶滅状態にある。
「この蕎麦は、静岡在来の清水の湯沢地区のものです。在来種の中でも、かなり小粒で実がたくさん入っていますね。香りがとても個性的で強くて、味わいが濃くて甘くて、日本一おいしいと思っているそばの実です。」
「静岡って、そば処でないというイメージがあるんですけど、実は昔から、そばをすごく作っていまして。徳川家康が、この駿府にあった蕎麦を江戸に伝えたという話をよく聞きます。ですので、いま全国にある蕎麦のルーツは実は、この静岡なんですね。」
田形さんは生産者と一緒に、静岡在来そばの普及にも取り組んでいる。
「こんな素晴らしい物が静岡にもあるので、これを是非、後世に繋げていきたい。」
また初心者にも簡単な「在来そばの手打ち教室」を開催し広く在来そばの魅力を伝えている。
「この静岡蕎麦って、世界で一番おいしい蕎麦だと思うんですよ。この蕎麦をみんなでもっと増やして、そして、世界中の人に食べに来てもらいたいですね。」