武器を貫く 静岡学園

年明けからのニュースに心を痛めている方も多いと思います。

年末年始。こういう状況でも好きな高校サッカーという仕事をさせていただけたことに感謝しています。

 

全国高校サッカー選手権。県代表の静岡学園は、2回戦で敗れました。

FW⑨神田奏真選手(川崎)、GK①中村圭佑選手(東京V)、MF⑩高田優選手(徳島)のプロ内定3人を擁し臨んだ全国。

(右から高田選手、神田選手、中村選手)

全国屈指のテクニックは観客を魅了し、何度もスタジアムはどよめきました。しかし、PK戦で敗退。

試合後のロッカールーム。川口修監督は選手に
「下を向く必要はない。君たちは3年間で武器を身につけた。自信を持って、静学で得た自分の武器を貫いて欲しい」とすすり泣く背中を押しました。

夕日が沈むころ。川崎フロンターレ内定のエース神田奏真選手は、私たち放送スタッフのバスまで来てくれました。

吊った足で走って。目を真っ赤にして。「薫平さん、すいませんでした」

謝る必要なんてないのに。
静岡学園のエースとして…
プロ内定選手として…
背負うものの大きさを感じました。後方から声でゲームメイクした東京V内定のGK中村圭佑選手も、芸術的なFKを決めた徳島内定のMF高田優選手も。
きっと、この敗戦が彼らを強くすると信じています。
2回戦で得点を挙げたMF庄大空(ハルク)選手、アシストをした森崎澄晴選手ら、インパクトを残した選手も大勢。大会を通じ出会えた彼ら全員に思い出があります。

中学時代に持っていた「特徴」が静岡学園で「武器」となり、彼らは自信と悔しさを持って卒業します。才能が未来で花咲くことを信じています。

全国高校サッカー選手権、閉幕。