2022年7月3日

土石流発生から1年

3日、news every.しずおか特別版「熱海土石流から1年」と題して
特別番組を熱海市伊豆山から全編生中継でお伝えしました。

1年前に土石流が発生した現場は、今も警戒区域に指定され
被災した方々は、戻ることができないままです。

先日、熱海市の復興基本計画が示されましたが
復興計画委員会の委員として被災者を代表して
意見を述べている中島秀人さんが話してくださったのは、
「被災者を救うための計画であってほしい」
「被災した方はそれぞれの事情があるので、
皆を救ういろいろなメニューをつくってほしい。」
「行政がスピード感なくやっていると、
ご高齢な人も多いので、戻れなくなってしまう」
「復興の前に、復旧。早く戻れるようにしてほしい」
という思いです

一方、警戒区域を解除できない理由について、
熱海市の斉藤市長は「安全性が確保できていないから」と話し、
残った盛り土の撤去ついては、土地の所有者に
行政指導や措置命令を出したものの撤去されなかったため
今年の秋ごろをめどに、県による行政代執行を見据えているといいます。
市と県、国が連携して、しっかりとした安全対策を行った上で、
警戒区域が早く解除されることを願います。
また、被災者の皆さんの生活再建と、
復興に向かうためには
まず、原因の究明と、盛り土問題の
責任がどこにあるのかを解明することが必要です。

every.しずおかでは、これからも
被災者の皆さんの声を聞き、現状を取材し
復旧、復興へ向かう熱海市伊豆山の姿を、伝え続けていきます。