2019年7月

静岡茶の未来は

県内の茶業にまつわる様々な研究をしている
「静岡県茶業研究センター」
リニューアル整備計画を考える委員会の
委員を務めさせていただいています。

その一環として、先日、
沼津市にある県の先端農業推進拠点
「AOI-PARC」
県東部の茶農家らが設立した
「富士山茶株式会社」を視察しました。

「AOI-PARC」では、県内外の
研究機関や企業などが技術と
アイデアを持ち寄って
連携しながら新たな農業の方法や
ビジネスを生み出しています。

冷蔵庫のような実験装置の中で
LEDライトなどを使い
様々な自然環境をつくり出して
野菜の育て方を研究したり、
成分の分析機でその野菜特有の
栄養素が安定的に含まれているかを
調べたり・・・
最先端の技術のレベルの高さに
驚かされました!

「富士山茶株式会社」では
森光弘社長から
県東部の茶農家の思いや苦労を
聞かせていただきました。

お茶の価格が低迷する中
有名産地が少ない県東部では
特にお茶の価格が低く
煎茶だけで生計を立てるのは厳しいと、
有志の茶農家らが2年前に
「抹茶づくり」のための工場を
操業しました。

解決したい悩みを聞くと、
「有機栽培に力を入れる中
害虫をどのように駆除したらよいのか」
などの課題を教えてくださいました。

こうした関係者の皆様の声を聞いて
どんな研究が今、求められているのか
数年後に新しくなる予定の
「茶業研究センター」の在り方について
委員会で考えていきたいと思います。