2025年2月

茶処静岡 生産量2位に

静岡の特産品「お茶」
製品として仕上げる前の
「荒茶」の生産で、静岡県は
記録が残る1959年から65年にわたり
日本一を維持してきましたが
昨日、発表された農林水産統計で
去年の生産量は鹿児島県に抜かれ
静岡が初めて2位に
転落したことがわかりました。

県内の荒茶生産量は
減少傾向にあり2万5800トン
一方、鹿児島の生産量は
前の年より増えて2万7000トンです。

鹿児島では、平地に広がる大きな茶園が多く
大型の機械で沢山お茶を摘むことができる
環境を整備するなど
生産性が上がる工夫をしてきました。

一方、伝統的に高品質なお茶を作り続ける
静岡では、山間の茶園も多く
機械での茶摘みが難しい環境で
丁寧に手摘みをしてつくる農家も多い中
新茶の時期の「一番茶」に
なかなか値がつかないことから
お茶づくりをあきらめる農家もいて
減少傾向なのです。


(静岡市の山間で手摘みのお手伝いをさせていただいたときの一枚)

そんな中「需要のあるお茶」をつくるため
茶業関係者の間では、
好調な輸出向けの「抹茶」の原料の
生産への切り替えなど、取り組みが進んでいます。

試行錯誤が続くお茶づくり。
まもなく春を迎え
ことしの新茶シーズンが始まります。

生産量で「首位奪還」となるかはわかりませんが
良質で美味しいお茶づくりを続ける
茶農家の皆さんに感謝して
健康にもいいお茶をたくさん飲んで
地元のお茶産業を応援しましょう!!