初めての感情・・・

プロ野球ファームリーグ交流戦

くふうハヤテvs読売ジャイアンツの試合を
元木大介さんに解説して頂き、実況を担当しました。

野球の実況がしたいとずっと思いながら機会に恵まれず、
諦めかけていたところに、くふうハヤテが誕生。

開幕戦2試合を実況させてもらい、
もうこれ以上の喜びはないと思っていたところで、
小さい頃から大ファンだったジャイアンツ戦の実況・・・

 

こんな日が来るとはホント、夢にも思わなかったです。

 

実況当日の朝、ふとした瞬間に
高校時代の野球部の光景が鮮明に浮かんできました。

31年前、高3夏の最後の大会前。グラウンドで行われたメンバー発表の瞬間です。

春まではベンチ入りしていましたが、
有望な1年生も入ってきて、

自分がメンバー入りの当落線上なのは自覚していました。

仲間からは「絶対入ってるよ!」と言われてはいましたが、

 

最後の20番まで、監督から名前を呼ばれる事はありませんでした。

あの時のグラウンドの光景。

メンバーに入った仲間からかけられた言葉。

家までの帰り道、いつもとは違う人通りの少ない道で遠回りしながら、
1人で泣きまくったこと。

帰ってから、母親に告げた時の表情。

試合用のユニフォームに背番号を縫わせてあげられなかったこと。。

そんな思い出が急に、しかも鮮明に頭をよぎったのでした。

 

でも、野球部の経験があったからこそ、
あの悔しさを味わったからこそ
巨人戦の実況席に座る事ができる…

 

気が付いたら涙が止まらなくなりました。

 

こんな事はアナウンサー27年目で初めての経験です。

 

それだけ、やりたかった事だったのかもしれません。

 

 

課題と反省ばかりではありましたが、

夢のような時間はあっという間に過ぎました。

 

こんな機会を与えて下さった全ての方々に感謝しつつ、

試合後、放送に携わったアナウンサー陣でパシャリ。

 

 

ダメだ、また泣きそうになってきた・・・