いよいよ開幕した高校サッカー選手権静岡県大会。
今年は新型コロナの影響で、インターハイというひとつの大切な目標を失った選手のみなさんにとっては、この選手権にすべてをぶつけて臨むはず。
ただ、大学受験などのためにインターハイが最後の大会だと位置づけてサッカーに打ち込んできた選手も多くいるのが高校サッカーです。
まずは選手権を前に引退を決断した3年生のみなさん、本当にお疲れ様でした。
いろいろな思いが心の中を駆け巡ったことと思いますが、これまでサッカーに打ち込んだ時間はかけがえのないものだと思います。
先日、私は川根高校サッカー部にお邪魔しました。
山あいののどかな町にある高校で、登録メンバー数は県内最少の11人。
一人も欠くことができないギリギリの人数です。

今年の新人戦とインターハイの代替大会は、
金谷高校との合同チームで大会に出場した川根高校。
今回は単独出場への強い思いから、
3年生の齋藤大夢選手は、大学進学のため一度は引退した部活動への復帰を決断しました。
齋藤選手の自宅は磐田。川根高校までは片道2時間かかります。
電車の中で勉強するなど、勉強とサッカーを両立させてきました。
「自分で決めたことだからきつくない」と話す齋藤選手。
この言葉にDスポフカボリストの北澤豪さんも
「大人だね。社会性などサッカーを通して身に付けなければいけないことを、人数が少ないからこそ自発的に身に着けられたのでは」と、
感心しているようでした。
土曜日に行われた県選手権1次トーナメント1回戦。
部員67人の浜北西に16-0で敗れはしましたが、
試合後に涙をこらえながらチームメイトへの感謝を口にする齋藤選手の姿はとてもたくましく見えました。

改めて、選手権は
大会に臨む一人ひとりにいろいろな思いがあって、その思いをサッカーで表現する場でもあるのだと感じました。
選手権県大会は11月14日の決勝戦まで続きます✨
Daiichi-TVでは、選手権を全力で盛り上げていきます!