先日、静岡学園出身の関根大輝(ひろき)選手(21)が
パリオリンピック・サッカー男子代表に選出されました。
187cmの体格がありながら技術、スピードがあるDF。
いま欧州で求められる能力を持つ、現代型サイドバックです。
静岡市出身で、責任感の強いキャプテン。
高校時代から思い出深い選手の一人です。
2020年1月に静岡学園が全国選手権を優勝した時は2年生。
その直後に、主将に就任しました。
「前回王者」という目に見えない圧力と戦いました。
そして何より・・・
突然のコロナ禍で、夏のインターハイが無くなりました。
苦しい時期を乗り越えてきた逞しい世代です。
そんな中、冬の全国選手権開催が決まった際に
学校で取材をさせてもらいました。
「大勢の人が力を尽くしてくれた」という話もしていて、
当時から、サッカーが出来ることへの感謝、周りへの感謝を口にできる高校生でした。
そして、冬の選手権。
藤枝明誠との準決勝で、3ー0で敗れ。
最高学年で、全国の舞台に立つことはできませんでした。
敗れて落ち込むメンバーを引っ張り、
スタンドに挨拶に行く「背番号4」が関根選手です。
「見えないプレッシャーがあった」
あの時の経験が、関根選手を支えているといいます。
静岡学園の卒業式当日。彼から連絡がありました。
「高校2年の時から本当にお世話になりました。
拓殖大でまずは1年からスタメンを取り、4年後にプロに行けるよう頑張ります」。
そして。
実際は、大学在学中に柏レイソルで試合に出場し、五輪代表選出。まだ大学4年生として在学中・・・。
本人の予想以上の成長曲線を描いた関根大輝選手です。
18歳の卒業式。彼が連絡したのは、当然私だけではありません。
感謝を忘れない人間性と、サッカーへ向き合う実直さ。多くの後輩も彼を慕っていました。
パリの舞台で、大きく輝くことを 祈っています。