土石流発生から1年

3日、news every.しずおか特別版「熱海土石流から1年」と題して
特別番組を熱海市伊豆山から全編生中継でお伝えしました。

1年前に土石流が発生した現場は、今も警戒区域に指定され
被災した方々は、戻ることができないままです。

先日、熱海市の復興基本計画が示されましたが
復興計画委員会の委員として被災者を代表して
意見を述べている中島秀人さんが話してくださったのは、
「被災者を救うための計画であってほしい」
「被災した方はそれぞれの事情があるので、
皆を救ういろいろなメニューをつくってほしい。」
「行政がスピード感なくやっていると、
ご高齢な人も多いので、戻れなくなってしまう」
「復興の前に、復旧。早く戻れるようにしてほしい」
という思いです

一方、警戒区域を解除できない理由について、
熱海市の斉藤市長は「安全性が確保できていないから」と話し、
残った盛り土の撤去ついては、土地の所有者に
行政指導や措置命令を出したものの撤去されなかったため
今年の秋ごろをめどに、県による行政代執行を見据えているといいます。
市と県、国が連携して、しっかりとした安全対策を行った上で、
警戒区域が早く解除されることを願います。
また、被災者の皆さんの生活再建と、
復興に向かうためには
まず、原因の究明と、盛り土問題の
責任がどこにあるのかを解明することが必要です。

every.しずおかでは、これからも
被災者の皆さんの声を聞き、現状を取材し
復旧、復興へ向かう熱海市伊豆山の姿を、伝え続けていきます。