台風10号 最大級の警戒を

みなさんこんにちは

ここ数日は台風10号の話題で持ちきりですね。

なにせ台風10号として発生する前から

#台風10号 がTwitterのトレンド入りしたくらいですから。

気象予報士は気象庁の予報(計算モデル)の他

ヨーロッパやアメリカのモデルも確認します。

今回の台風10号はヨーロッパモデルがいち早く台風発生の計算を出しました。

その時点で日本やアメリカは発生すら予測していませんでした。

だからと言ってヨーロッパが一番当たるかといえばそうではないので

今回はそうだったという話です。

ですから気象予報士はあまり不確定な情報は先には出しません。

さて、そんな台風10号ですが

歴史的な台風被害が出る恐れが出てきました。

4日正午の時点で中心気圧は925ヘクトパスカル、中心風速は50メートルです。

これでも結構発達していますが

さらに発達する予想で5、6日は猛烈な勢力になり

中心気圧は915ヘクトパスカル、最大風速は55メートルまで

発達すると予想されています。

ここまで発達する台風は1年に2,3個くらいはありますが

それがその勢力で沖縄や奄美

そして九州にも非常に強い勢力を保ってかなり接近するというのは

異例です。

今までに経験したことのないような暴風や大雨、高波、高潮となる地域が

出る恐れがあります。

静岡に関しては進路から遠いため

風の影響はほぼありません。

ただ7日()は大雨に注意が必要

6日()~8日()にかけては高波に注意が必要です。

もしかしたら警報級になるかもしれないので

週明け通勤通学は交通情報をこまめにご確認ください。

そして何よりご家族や知人が九州、奄美、沖縄など

西日本にいる方、「安全な場所で過ごしてね」と

ひと声かけてあげてください。

もちろん我々気象予報士も全力は尽くしますが

一番心に響くのは近しい人からの声です。

今回の台風は尋常ではありません

危険をあおっているわけではありません

木造住宅は倒壊する恐れがあり

一級河川も氾濫する恐れがあります。

沿岸部は大規模な冠水浸水の恐れもあります。

ここまで予測できているのです。

安全な場所にさえ避難すれば命は助かります。

どうかみなさん、安全な場所でお過ごしください。

協力して全員の命を守りましょう。