なぜ静岡で40度?

みなさんこんにちは

梅雨の最中ではありますが猛烈な暑さが続いています。

静岡市中心部では7月4日に初の39℃台を観測し

異例の暑さとお伝えしましたが

なんと7月7日には、それをさらに上回る40.0℃

観測史上最高気温に。

暑くなりすぎないはずの静岡市が

なぜここまで気温が上がってしまったのでしょうか。

ポイントは風と地形です。

まず、7月7日の東日本は

上空1500メートル付近に24℃以上という

非常に強い暖気が流れ込んでいました。

高層観測を行っている茨城・館野は25.2℃

伊豆諸島・八丈島では28.0℃と

いずれも21時の観測としては史上最高でした。

この暖気は、強い亜熱帯高気圧が

偏西風の北への蛇行によりさらに強まることで

下降気流も強まり、空気が圧縮されてつくられました。

これに加えて、当日は静岡上空で

北西~西の風が強まっていましたが

これが南アルプスを吹き降り

フェーン現象が起きた結果さらに気温が上昇。

フェーン自体はよく起きますが

普段であれば内陸で気温が上がると

静岡市中心部では海からの風が吹き

気温の上昇が抑えられます。

これが暑くなりすぎない理由です。

しかし、7日は南西の風が吹いて

海からの風が入り込めなかった結果

ぐんぐんと気温が上がってしまったわけです。

フェーンについては上空の風が強いことが条件の一つですので

夏場は上空の風が弱く起きにくいため

梅雨だからこそ作られた上空の強風とも言えます。

様々な条件が重なって40℃に至ったことがわかるかと思います。

今後ですが、今週については

あす10日まで非常に厳しい暑さが続いた後

前線が南下して雨が降るので

いったん気温の上昇は抑えられます。

しかし、この先1か月の単位でみると

まだまだ高温が続く予想です。

このような異常高温は

ことしの夏、頻発する恐れもあります。

日々熱中症疑いの人が搬送されている状況ですので

他人事と思わず、万全の対策を行いましょう。